キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは、企業が商品やサービスを販売するプロセスで必要となる現金の流れを測定するための指標です。
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)は、商品が製造され、在庫として保管され、販売され、代金が受け取られるまでの期間を示します。
売上債権回転日数と棚卸し資産回転日数を足し、買い入れ債務回転日数を引いて求めます。
日数が少ない方が運転資金が少なくて済み、資金繰りの負担が下がります。
この指標は、企業が現金を調達するために必要な期間を示し、長期間にわたる在庫や貸し倒れのリスクを最小限に抑えることができます。
売上債権回転日数
売上債権回転期間とは、売上高に対する売上債権の割合のことです。会社の売上債権がどれくらいの期間で回収できるかを計る指標として用いられます。
売上債権回転期間が短いほど、現金回収スピードが速く資金繰りが健全な状態といえます。
売上債権回転期間 = 売上債権 ÷ 売上高
売上債権回転日数 = 売上債権 ÷ (売上高 ÷ 365日)
売上債権回転月数 = 売上債権 ÷ (売上高 ÷ 12ヶ月)
棚卸し資産回転日数(在庫回転日数)
棚卸資産回転日数とは、棚卸資産がどのくらいの期間で販売できているかを示す値で、在庫回転日数とも言います。
棚卸資産回転日数が短いほど、在庫を持ってから販売されるまでの期間が短いことを意味し、効率よく売上を上げていることになります。
棚卸資産回転率 = 売上高 ÷ 期末の棚卸資産
棚卸資産回転率 = 売上原価 ÷ 期末の棚卸資産
期末の棚卸資産を平均棚卸資産にするとより厳密な数値を求められます。
棚卸資産とは:
棚卸資産は、一般的には「在庫」と同義です。要するに、売れる前の製品・商品のことです。