顧客の本当の価値を見抜く鍵「ライフタイムバリュー(LTV)」とは?
はじめに
ビジネスにおいて、「新規顧客を増やすこと」だけが正解ではありません。実は、「既存顧客をどれだけ長く、どれだけ多く買ってもらえるか」が、企業の成長には欠かせない視点です。そこで登場するのがライフタイムバリュー(LTV)という考え方です。
本記事では、LTVの基本から、実際の計算方法、活用法までをわかりやすく解説します。
ライフタイムバリュー(LTV)とは?
LTV(Life Time Value)とは、「1人の顧客が生涯にわたって企業にもたらす利益の総額」を意味します。
たとえば、あなたが気に入ったカフェに毎月1回通い、10年間通い続けたとしたら、そのカフェにとってあなたは「リピーター」であり、「価値の高い顧客」と言えます。
1回きりで大きなお金を使う人よりも1回の金額は多くなくてもずっと来ていただけるお客様のほうが、企業には多くの利益をもたらせます。
なぜLTVが重要なのか?
1. 新規顧客獲得よりもコスト効率が良い
新規顧客を1人獲得するには広告やキャンペーンなどのコストがかかりますが、既存顧客を維持する方がコストが低く済みます。
一般に新規顧客獲得のためのコストは、既存顧客を維持する7倍のコストがかかると言われています。
2. 顧客満足度・ロイヤルティ向上の指標になる
LTVが高い顧客が多い=満足度が高く、リピート率が高いということ。
LTVが高い顧客が多いということは、企業が目指すべき、顧客満足度が高い企業だと言えます。
3. マーケティング戦略の最適化に使える
LTVの高い顧客層にターゲットを絞ることで、広告費を効率的に使えます。
特売などで一時的にお客を増やす戦略よりも安定したファンづくりのためのマーケティング戦略に使えます。
LTVの基本的な計算式
LTV = 平均購入単価 × 購入頻度 × 継続期間
例:
平均購入単価:5,000円
購入頻度:月1回
継続期間:5年(60ヶ月)
→ LTV = 5,000円 × 1回 × 60ヶ月 = 30万円
LTVを高めるための施策
1. リピートしやすい商品・サービス設計
定期購入・サブスクリプションなど。最近の通販などで定期購入が多いのもLTVを高めるための手段です。
2. 顧客フォローの強化
メールやLINEでの情報提供、購入後サポート。企業がアプリ登録やLINEの登録をすすめるのも顧客とのつながりを深めるためです。
3. アップセル・クロスセルの提案
「一緒にこちらもいかがですか?」という提案で単価アップ。
LTVを高めるのは何度も来ていただくことが一番の方法ですが、売上の基本の数式 客数 ✖ 客単価 の客単価を上げるための手段も取る必要があります。
4. 顧客ロイヤルティプログラムの導入
ポイント制度や会員ランク制度で継続的な関係を構築。
LTVを活用する際の注意点
- 短期的な利益だけにとらわれないこと
LTVはあくまで「長期的視点」が重要です。
- 顧客別にLTVは異なる
すべての顧客が同じ価値とは限りません。セグメントごとに分析を。
まとめ
「ライフタイムバリュー(LTV)」は、単なる数字ではなく、顧客との信頼関係の深さを表す指標です。
新規獲得ばかりに目を向けず、「いま来てくれている顧客に、どれだけ価値を感じてもらえるか」を考えることで、ビジネスの成長につながっていきます。