商売の王道は原価率の高い商売。お客様にとってお買い得。

利益を上げるためには、原価が低いほどいいですよね。

企業は、原価を落とすためにいろいろな努力をしている。

仕事のほとんどはそれに尽きるかもしれません。

 

ただ、これはあくまでも売り手目線です。

 

お客様からしてみれば、原価はどうでもよいことです。

 

お客様が思う価格以上の価値があることが大切です。

簡単な方法は、原価率の高いものを売る。

 

お客様が一番簡単に価値を感じるのはそういったものです。

 

では原価率の高い商品とはどんなものがあるでしょう

ウオルマート創業者のサム・ウォルトンは
ウォルマートが全米最大のリテーラになる前の25年間、売上高に対する経費率は常に業界第一位に
ランクされていた。これが競争に対する強みである』と言っています。

よいシャツの代名詞の鎌倉シャツの原価率も高いですし、コストコも原価率は高く、会費で利益を出す
ビジネスモデルになっています。

会社としての利益率は23%と高いワークマンも商品の原価率は高い企業です。

100円均一ショップの商品も原価率は高い企業と言えます。

 

ユニクロも同等の商品を他社で売るとなると高い原価率になります。

 

飲食も全体的に原価率の高い商売です。

その中でも、回転すしでいえば、スシローの原価率は、他と比べて10ポイントほど高いといわれていました。
最近の巣審の状況からすると他社とのレベルが変わらないか逆に低いのかもしれません。
過大広告のあたりからおかしくなってきているように感じます。

 

今は苦戦していますが、『俺の』シリーズの『俺のフレンチ』なども原価率が高く、回転で補っていました。

ただ、このモデルは、回転が悪化すると厳しくなります。
リピートの頻度が低い商品の販売では回転の維持は難しいかもしれません。

 

原価率の高い商売は、お客様にとってはいいけれど、企業は努力を強いられます。

 

一時、生産コストの低い商品を売り方で高く見せて販売するというビジネスモデルも広がりましたが、やはり消費者に見破られて売れにくくなっていったのが現実です。

お客様にかかわる以外のコストは徹底して落とす必要がありますが、商品自体のコストはやはり高いほど良いものと言えます。

お客様が、どれを選びたくなるかは一目瞭然です。

ニトリのコマーシャルにある『お値段以上~』を実現できた企業

仕組みで原価率が高くても利益がでるようにできた企業しか残らないのでしょう。