ダメダメ会議に。ファシリテーター、ファシリテーションが必要?

ファシリテーション(facilitation)とは

ファシリテーション(facilitation)とは会議や研修・ミーティングなどにおいて、活動のプロセスを良い結果が得られるようにサポートしていくことです

従来の司会者と似ているのですが、司会者が司会がその場を進行することに特化しているのに対して、参加者が良い結果を求められるように認識の一致を確かめたり、相互理解をより深くできるようにサポートしていくことがファシリテーションです。

したがって、司会者とは別にファシリエイターを置く場合もあります。

ファシリテーションが必要になってきた背景には、社会の中の多様化にあります。

今までの日本のように同じ人種、似たような考えの人達だけでなく、人種、宗教、考え方の違う人たちの集団においても正しい回答を得るための手法が必要になり、それがファシリテーションなのです。

ファシリテーションの目的

会社の会議など同じ目的を共有している場合している場合などはいいのですが、ファシリテーション地域活動や学びの活動など人が集まる活動すべてに適用できる手法です。

その場合、年齢、性別、職種、価値観の違う人たちが集まる集団においては特にファシリテーションが必要になる場合が多くなります

ファシリテーションによって、そういった価値観の違う人同士でも参加する人達の意見を引き出し、出てきた多くの意見をまとめ上げ、達成や完了といったゴールにたどり着くことが可能になります。

ファシリエイターの必要性

議事をすすめるだけでなく、参加者一人ひとりの考えや意見などを引き出して議論を掘り下げ、目的や目標を達成できるように集団をまとめるという重要な役割を担っているがファシリエイターです。

議論が伯仲して参加者の感情が高ぶったり、ぶつかり合ったりするのもうまく調整していく、そんなことも必要になっていきます。

ファシリエイターとして必要なスキル

それでは、そんなファシリエイターとしての必要なスキルはなんでしょう?

目的の共有、ゴールの共有

まずは、①『目的の共有、ゴールの共有』です。

議論が白熱してくると、本来の目的を忘れての発言もでてきます。何度も本来の目的の確認をして、議論が脱線しないようにしていく必要があります。

場の雰囲気つくり

次に②『場の雰囲気つくり』です。

まるで、けんかをしているような会議や冷めた人が多くいる会議からは、正しい答えを導き出すのが難しくなります。

誰もが積極的に臆することがなく意見を言えるという場の雰囲気作りが大切になります。

『ユーモア』を入れることも雰囲気の良い場つくりの手段の一つかもしれません。ユーモアのある職場は創造性や生産性が高いということも検証されています。

また、コミュニケーションにユーモアを交えることでお互いの組織が縮まり信頼関係が生まれやすくなるともいわれています。

時間の管理

次に、③時間の管理です。

時間内に終わるというタイムキーパーとしての目的だけでなく、必要な項目に時間を割くという配分も重要になってきます。

一番大切な問題が議論できないというダメダメ会議になっていませんか?

まとめあげる力

④まとめあげる力。

いろいろな意見が出てきますが、それを参加者が納得できるようにまとめていく力も必要になっていきます。

同じような意見でもニュアンスが違えば、別の意見として扱う必要があるでしょうし、別の言葉でも内容が同じ場合もあります。

意見をまとめていって、参加者の頭の中も整理できるようにまとめる力が重要になってきます。