『カスタマージャーニー』とは、『ペルソナ』と『ターゲット』

ペルソナとは、ターゲットとの違い

ターゲットは「20代・女性・主婦」「50代・男性・会社員」というようにある程度幅を持たせた一つの属性としてまとめられます。

ペルソナはそれを具体的にリアリティのある人物像を想定して落とし込んでいきます。

 

なぜペルソナを想定するのか

新商品を開発する場合、なるべく多くの人に受け入れられる商品を作りたい。
多くの人の心に突き刺さるプロモーションをしたい。と考えがちです。
ペルソナはその全く逆の発想で ある個人を想定してヒット商品を開発する手法です。

具体的なイメージを共有しやすくする

「40代・男性・会社員」というだけなら、人それぞれいろいろな人を想像すると思います。

大手企業に勤める係長さんをイメージする人もいれば、中小企業でまだ営業の最先端で頑張っている人。

中小企業の課長さんでマネージメントにちょっと疲れている人など人によってまちまちだと思います。

これが、
『山田一平 42歳 東証1部上場の家電メーカーに勤務 入社19年 営業部 課長
自宅 千葉県松戸市、35歳で職場結婚 こども 2人 上が4歳女の子、したが1歳男の子
賃貸マンション、 通勤1時間15分 年収800万』

という設定だと共有する人全体でほぼ同じイメージを持つことができます。

各担当者が共通で具体的な人物を想像することができれば、意思疎通やプロジェクトの進行もスムーズになります。

商品のテーマを明確にする

商品のテーマを決める場合、より多くの人に買ってもらいたいと思いターゲットを広くとってしますとその商品のテーマがぼやけてしまったりずれたしまったりする場合があります。

ペルソナを設定することにより対象の人を明確にするとそのテーマ自体が明確になり対象がずれるといったこともなくなります。

テーマがぼやけると訴求力が弱まり結局どの消費者にも響かないものとなってしまう恐れがあります。

万人受けしようとするためにいらない機能をつけてしまったりすることは、よくある失敗です。

 

ペルソナ作成の注意点

1.実際にいるような人、リアルに身近にいるような人に設定する。

2.商品から顧客像を理想な形でつくらない。

3.対象の人物が複雑になりすぎない。

カスタマージャーニーとは

カスタマージャーニーとは、設定したペルソナの動き(行動・思考・感情など)を時系列で見える化したものです。

なぜ、カスタマージャーニーなのか

商品を購入する場合も従来のようにお店で買うだけでなく、インターネットでの購入やメルカリなどでの購入もあります。
このように顧客の行動は多様化し、把握することは難しくなってきています。

これらのデータもかつては取るには手間が非常にかかったのですが、テクノロジーの進歩で取得・分析できる情報の量と質は増し、
顧客の行動を精度も高く、見ることができるようになっています。

分析だけでなく、「個客」に対してのマーケティング施策もマーケティングオートメーションツールやアドテクノロジーの進化によって、打つことが可能になりました。

そういった背景より、マーケティングを考えるうえで、カスタマージャーニーは、欠かすことができないようになってきています。