ストアコンパリゾン【競合店調査】 その目的と方法

ストアコンパリゾンとは? なぜストアコンパリゾンか?

ストアコンパリゾンとは

店舗見学と言われ競合店比較調査のことです。 同業種、あるいは異業種の店舗を観察することによって、その店舗の成功要因を探り、自店の改善に役立てていくことです。 

「他店調査」「競合店調査」などと呼ばれたり、「ストコン」と略して呼ばれることもあります。

英語表記では「store comparison」と書かれ、store=店舗 comparison=比較 の意味で、店舗を比較することです。

なぜストアコンパリゾンか?

お客様は「より価値ある商品」「より価値あるサービス」「より快適な買物の場」を求めています。

お客様は、相対比較して選択しています。その選択に選ばれる為には、競合他社よりも優ることが必要になります。

お客様から選択される「買物の場」になるために、比較されている競合店や繁盛店の内容を消費者の眼からと、プロとしての眼の両面から観察して、それを自店の改善に活かすことが必要になります。

また、自店の問題点があれば、その課題をもって他店を観察し問題解決のきっかけとすることも可能です。

また、新しく出店した店舗や話題性のある店(専門誌や雑誌、問屋情報)などからは、最新のシステムなどが確認できることもあります。

「百聞は一見にしかず」です。店舗には「情報、問題に対する解」が詰まっています!

ストアコンパリゾンについて〜その目的と方法を考える〜

「どのような視察をするのか」

・相手の良さ、素晴らしさを見る。

⇒あら捜しして自分が優っているというのは全く意味がありません。
もし、あらが見えたら、自分の店舗でも同じようなことがないかを考えるようにしましょう。

・価格だけでなく、価格以外を意識的に見る。

⇒価格差だけでなく、商品の品揃え、サービス、展開方法、POPなどの表現、客層なども見るようにします。

・商品の品揃えを見る

⇒プライスライン、特売価格、アイテム数、フェイス数、ストツク数、メーカー、デザイン、色、サイズなど
また、その中でも売れていそうな商品どれか

・接客対応を見る

⇒接客態度やレジの対応は良かったか?声掛けのタイミングは?

・同じテーマを決め、同じ視点で見る

⇒事前に自社の問題点を考えて置き、それをどのように対応しているのかを見ます。目的なしに見ると自店の改善につながりにくくなります。

・実際に買ってみて『お客様視点』で見る

⇒自分の店舗でもそうですが、実際にお客様として購入することでいろいろなサービスの面やオペレーションが見えてきます。
良さを探り出して自社に取り入れられないか考えます。

・来られているお客様を見る

⇒店内のお客様の年齢、性別、連れなどの客層を見ます。滞在時間はどのくらいか?見ているだけか、それとも買っているか?買物かごの中身やスーパーなどではカートの利用率、又、来店方法は何かを見て自店と比較してみましょう。

・繰り返し、何度も見続ける。

⇒何度も見続けることで進化の度合いをみることができます。
一度だけだとその時たまたまという事もあります。継続してみることによって一度目ではわからなかったことが見える場合があります。

リサーチすべき対象店舗 調査すべき対象となるお店

路面店、スーパー、百貨店、ショッピングモール内のインショップなど色々な業態を見て回りましょう。

⇒食料品などの最寄品であれば自店の半径2キロメートル、衣料品・雑貨などなら5キロメートル圏内の店

  • 話題性のある店(専門誌や雑誌、問屋情報などから)

⇒事前に話題のポイントを確認してから調査します。

  • 業績の良い店(専門誌や雑誌、問屋情報)

⇒具体的な数字を確認し、自店との比較をしておくと何故違うのかが明確になります。

  • 自分や周りの人の評判が良い店、好みの店、