3PL(Third Party Logistics)とは
物流部門における業務を第三者(Third party)である物流会社に委託する業務形態のことです。
3PLは物流会社が提供している「物流機能の代行サービス」といえます。
内製化ではトラブルがが起きやすい物流機能を、スペシャリストである物流会社にアウトソーシングするという考えです。
特に海外では、専門の会社に任せるというアウトソーシングの考えが進んでいました。元々は内製化が多かった日本でも徐々に用いられるようになってきました。
3PL導入のメリット
導入会社
- 設備等にかかる投資費用を削減できる
- 上記によりキャッシュフローの改善が期待できる
- 本業に経営資源を集中できる(主に人材)
- コストが明確になり予算計画が立てやすくなる
物流企業
メリット
- 倉庫などの余ったリソースを活用し、新しいビジネスモデルを確立できる
- 様々な業界での物流に携わることができることにより、更に物流のノウハウを積み上げることができる
デメリット
- 拡大は売り上げではチャンスだが、過剰な人員の増や設備投資の増などは構造不況に直面するというリスクが伴う。
4PL(forth Party Logistics)とは
4PLとは、優れた3PLのノウハウを持つ物流会社が、別の物流会社に対して自身の3PLのノウハウを伝授し、サービス化すること。複数の物流業者と協力して顧客に最適な物流ソリューションを提供する企業です。
自身の物流のノウハウを別の物流会社に商品として提供して、そこにアドバイザー料やコーディネート料が発生します。
この4PLは事業拡大による新しい設備投資などを必要としないため、物流会社にとっては非常に魅力的なビジネスモデルといえます。
メリット
- 物流コストの削減:4PLは、複数の物流業者と交渉することで、物流コストを削減することができます。
- 専門知識の活用:4PLは、物流に関する専門知識を持つスタッフを配置し、効率的な物流ソリューションを提供することができます。
- リスク軽減:4PLは、複数の物流業者を調整することで、リスクを分散することができます。
- フレキシブルなサービス提供:4PLは、顧客のニーズに合わせて物流サービスを柔軟に提供することができます。
デメリット
- コスト:4PLのサービスは、通常の物流サービスよりも高価になる可能性があります。
- コミュニケーションの調整:4PLは、複数の物流業者と協力してサービスを提供するため、コミュニケーション調整が必要になる場合があります。
- 複雑さ:4PLは、複数の物流業者を調整することで効率的な物流ソリューションを提供するため、サービスの複雑さが増す可能性があります。
- システムの整合性:4PLは、複数の物流業者と協力してシステムを構築するため、システムの整合性に問題が生じる可能性があります。